手作り石鹸ここで紹介するのは自然の材料を中心とした手作り石けんです。 「手作り石けん」というと一昔前は廃油を使った掃除用などの石けんが主流でしたが、 近年は植物油を使った肌や髪にやさしい手作り石けんが広まってきています。 固形石けんは酸とアルカリが反応してできる塩(ナトリウム)の一種です。 油脂(酸)と苛性ソーダ(アルカリ)を混ぜると「けん化」と呼ばれる化学反応がおき、 その結果「脂肪酸ナトリウム=固形石けん」と「グリセリン」が生まれます。 けん化を進めるために必要なものは熱。 その熱を、火を焚いて外から加えて作る方法を「ホットプロセス(HP)」、 熱を加えず、油脂とアルカリを混ぜたときに化学反応で 自然と生じる熱を利用して作る方法を「コールドプロセス(CP)」といいます。 手作り石けんの良いところ ○原材料から自分で選択できる○ 例えば、乾燥肌だからミルクを入れようとか、ローズマリーが好きだから入れようとか、自分の肌や好みに合わせて材料を選ぶことができます。 苦手な材料を「入れない」という選択もできるわけです。 自分で材料を選べることは、自分の肌を知ることにもなります。 ○天然グリセリン○ 石けんを作るとグリセリンが生じます。 グリセリンは無色透明・無臭でやや粘着性があり、化粧品などの保湿剤や潤滑油として幅広く使用されています。 潤滑剤や、後から再び石けんに加えて「グリセリン石鹸」として販売することもあります。 石けん会社は製造過程で「塩析」をし、不純物と共にグリセリンを取り除いてしまいますが、手作り石けんの場合、(塩析をしなければ)天然グリセリンがそのまま石けんに残っています。 そのため保湿効果の優れ、洗い上がりしっとりとした石けんになります。 ○肌だけでなく環境にも優しい○ 石けんは洗剤と違い、水に流れると約24時間で水と炭酸ガスに分解されてしまいます。このため川や海などの水を汚すことが無く、最近では環境問題への関心も高まり石けんの良さが見直されてきています。 もちろん、石けんだって使いすぎれば環境に負担がかかってしまいますから、石けん=環境によい、と単純に決められるものではありません。 しかし石けん作りを通して、私たちの生活が自然にできるだけ負担をかけないように意識していけたらと思っています。 悪いところ ここでは実際に、私が作って使ってみた手作り石鹸を紹介しています。 |